公認心理師 2019-112

問112は心理療法の有効性を研究する際の留意点に関する問題です。 「心理療法の有効性」としてはありますが、実際には研究における基本的な事項を問うているにすぎませんので惑わされないようにしたいですね。 問112 心理療法の…

公認心理師 2019-136

問136は実験状況から適切な統計手法を選択する問題です。 ややこしい言葉が入っていますが、実はあまり正誤判断には関係がありません。 大切なのは「要因と水準」「対応の有無」に関する理解です。 とは言え、細かい用語も理解して…

公認心理師 2019-80

問80は分散分析と帰無仮説に関する理解を問うている内容です。 分散分析もそうですが、帰無仮説に関する理解は心理統計の基礎となりますから、しっかりと押さえておきましょう。 問80 1要因分散分析の帰無仮説として、正しいもの…

公認心理師 2019-7

問7はデータ解析を行う各分析法の特徴の把握を問う内容です。 あまり数字を持ち出して考えてもややこしいので、概念的に理解するということを念頭に置いて説明していきましょう。 問7 量的な説明変数によって1つの質的な基準変数を…

公認心理師 2019-6

問6は順序尺度に関する理解を問う内容です。 まず求められるのは、少なくとも統計量を「代表値」と「散布度」に分類することです。 問6 順序尺度によるデータの散布度として、正しいものを1つ選べ。 ① 中央値 ② 平均値 ③ …

公認心理師 2019-5

問5は統計用語、特にいわゆる「統制」について問うている内容です。 「統制」という言葉は載っていませんが、「統制」とはどういうことかを理解していることで解きやすくなります。 問5 実験は実験者が操作する変数と観測される変数…

妥当性の種類

妥当性にはいくつか種類があります。 代表的なのは構成概念妥当性・内容的妥当性・基準関連妥当性になります。 これらについて詳しく述べていきましょう。 まず構成概念妥当性・内容的妥当性・基準関連妥当性は以下のようなものです。…

信頼性の概念と算出法

以前、信頼性と妥当性について述べました(こちらです)。 その中でも信頼性は、再現性・等価性・内的整合性という3つの概念で測定されることが多いです。 それを少し詳しく述べていきましょう。 まずは各概念を簡単に説明すると以下…

公認心理師 2018追加-148

幼児を対象とした怒りのコントロール法として、新しい方法Xと従来の方法Yの効果を、置換ブロック法による無作為化比較試験によって検証することとなった。 (1)ブロックサイズを6とし、84名の実験参加者を乱数によって A 群:…

公認心理師 2018追加-108

心理的支援活動を概念化、理論化し、体系立てていくために必要となる公認心理師の姿勢として、最も適切なものを1つ選ぶ問題です。 これまで心理学、特に臨床心理学の世界では、多くの支援理論が構築されています。 それらの支援理論は…