臨床心理士 風景構成法:H14-50B

平成14年問題50は描画法検査に関する問題です。
選択肢Bが風景構成法に関する問題となっていますね。
基本問題ですから間違いなく解けるようにしたいです。

B.風景構成法で描き込むアイテムは、川、山、畑、道、家、森、人、植物、動物、石である。

カウンセラーがフリーハンドで枠を描き、紙とサインペンをそっと手渡します。
今から言うもので一つの風景をつくってください、と簡単に教示して、描き込むアイテムを一つずつ言っていきます。
この、カウンセラーが言って、それをクライエントが描くという、その「やりとり」自体が風景構成法の重要な因子となっています。

ここで伝えるアイテムとその順番は以下の通りです。

  1. 生き物
そして最後に付け加えたいものがあれば、それを描いてもらいます。
その後に彩色をし、それを二人で眺めるように見て終了になります。
本選択肢は単純に、この描き込むアイテムとその順番を理解していることが重要になります。
覚え方としては「かわやまだみちいえ・きじんかいきものいし」と人の名前のように覚えとくと良いと思います。
「藤原道長・種田山頭火」みたいな感じで。

ちなみにこの描き込む順番は非常に大切です。
特に川が最初に来ているのは、考案した中井久夫先生の直観ですが、その後、様々な方面からその理論的・臨床的整合性が議論されています。
各アイテムの意味などは、そうした解釈が必要な問題が出てきたら述べていきましょう。

いずれにせよ、本選択肢には田ではなく畑、木ではなく森、花ではなく植物、生き物ではなく動物、となっています。
動物くらいはいいかなぁと言う人もいるかもしれませんが、描かれるものは動物に限らず昆虫などもあり得るので、やはり「生き物」がいいでしょうね。
以上より、本選択肢は×と判断できます。

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