公認心理師 2024-93

説明に合致する面接法を選択する問題です。

かなり基本的な問題になっていますから、必ず得点できるようにしておきましょう。

問93 主な質問項目は決まっているが、コミュニケーションの流れによって質問項目を適宜追加したり、変更したりする面接法として、最も適切なものを1つ選べ。
① 構造化面接法
② 調査的面接法
③ 臨床的面接法
④ 半構造化面接法
⑤ 非構造化面接法

選択肢の解説

① 構造化面接法
④ 半構造化面接法
⑤ 非構造化面接法

面接形態には構造化面接・半構造化面接・非構造化面接があります。

  • 構造化面接:
    あらかじめ設定された仮説に沿って、事前に質問すべき項目を決めておき、仮説の妥当性を検証するためのデータを統計的に収集することが目的であることが多い。
  • 半構造化面接:
    あらかじめ仮説を設定し、質問項目も決めておきますが、会話の流れに応じ、質問の変更や追加を行って自由な反応を引き出すもの。
  • 非構造化面接:
    質問項目を特に用意はせず、被面接者の反応に応じ、自由に方向づけを行う。多面的・多層的・全体的なデータを収集して、仮説を生成することが目的であることが多い。

非構造化面接のように、クライエントが自由に語ることで得られる情報は多いと思われます。

一方で、アセスメント面接では人格検査・知能検査を実施することもありますが、こちらは質問項目が決まっている典型的な構造化面接になります。

ただし、人格検査でも投影法のようなクライエントの反応によって、こちらの対応が変わってくる可能性があるものは異なりますね。

質問紙検査のような質問内容が常に決まっており、その回答次第で対応が変わらないものを「構造化面接」と呼んでよいわけです(以下の表では質問紙法と構造化面接を分けていますが、目的の違いはあれど「形態」は類似していると見なしてよいということです)。

有斐閣の「臨床心理学」には「構造化の程度から見たアセスメント技法の特徴」という表が載っているので、それをこちらに示しておきます。

わかりやすくまとまっているかと思います。

代表例でも示されていますが、各面接構造に従った面接技法がありますね。

これを見ればわかるとおり、アセスメントにおいては非構造化~構造化面接までを状況や対象に合わせて活用していくことが明らかです。

以上より、本問の「主な質問項目は決まっているが、コミュニケーションの流れによって質問項目を適宜追加したり、変更したりする面接法」に該当するのは半構造化面接であると言えます。

よって、選択肢①および選択肢⑤は不適切と判断でき、選択肢④が適切と判断できます。

② 調査的面接法
③ 臨床的面接法

心理学で用いられる面接法には、調査的面接法と臨床的面接法があります。

前者は、ある調査目的に従って特定の被面接者からデータを収集し、それに基づいて仮説を検証したり、仮説を構築したりします。

調査的面接法を質問紙法や検査法と比較してみると、面接法では被面接者の回答内容以外にも、態度や表情などから多くのデータを得ることができるという特徴があります。

この時、被面接者との間に良いラポールを形成することが可能である一方、他の検査法と比べて、面接者の存在が回答により強く影響を及ぼすという点も特徴的であり、「面接者バイアス」として知られています。

また、面接からデータを得る際に主観的なバイアスがかかるので、面接技能を習得するために十分な訓練が求められます。

なお、データを得る際に録音や録画をするときには、必ず被面接者の承諾が必要になります。

後者には、教育や生活のための評価・指導(ガイダンス)的面接、臨床場面における診断的面接、あるいは心理相談的面接などが含まれます。

なお、こうした面接法が存在した上で、その構造として「構造化面接‐半構造化面接‐非構造化面接」という形態に分けられるわけです。

臨床的面接法のうち、臨床場面で用いられる診断的面接法では、被面接者の心理的障害を確定するために構造化面接が用いられることが多いです。

それに対して、教育場面における評価・指導的面接や被面接者に対する心理的な援助を目的とした心理相談的面接では、主として非構造化面接が行われます。

以上より、ここで挙げた面接法は、本問の「主な質問項目は決まっているが、コミュニケーションの流れによって質問項目を適宜追加したり、変更したりする面接法」には該当しません。

よって、選択肢②および選択肢③は不適切と判断できます。

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