解説を作ることの良し悪し

以前、臨床心理士資格試験のある年度の過去問の全解説を作ったことがありました。

教え子や後輩に向けて、役立つ資料の提供という目的でしたが思わぬ弊害がありました。
それは、学生が解説以上のことを調べようとしなくなったということです。
もちろん全員とは言いませんが、多くの学生がそのような反応を示しました。
「これがこの問題の解説だよ」というのを示すことで、それを覚えることが中心となり、疑問に思って調べるという学びの上で重要なプロセスが生じにくくなったと考えました。
それからは解説を作ることは控え、質問を受けた場合の応対にもいろいろ工夫をするようになりました。
今回、公認心理師を受験し、こちらで解説を作っていますが、解説を読まれた方々がそこから疑問を覚え、調べるという形になると良いなと思っています。
そのためにもあまり断定的な書き方はしたくないのですが、そうなると「~と思われます」という文体ばかりになり、それはそれでなんか変だなという感じもあり…。
なかなか難しいところです。

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