集団思考に関する問題です。
集団思考というと分かりづらいですが、リスキーシフトやコーシャスシフトなどが有名かもしれないですね。
集団思考の成り立ち(ジャニスが歴史的な失敗が起きたときの記録を調査し、誤った政策決定につながる集団の心理的傾向をモデル化したのが始まり)を理解していること。
集団凝集性(集団としてのまとまりのよさ)が高まるにつれて、メンバーの発言は制限されます。
これは、結束を乱すまいとする傾向(高い同調圧:意見一致追求傾向)が高まるためであり、ジャニスはこの傾向が出現することが集団思考の徴候であると指摘してます。
なお理論的には、集団思考は以下の条件があるときに生じやすいとされています。
集団思考の発生過程では、上記の3条件(凝集性の高い集団・構造的欠陥・促解的な状況的文脈)が重なることで「意見一致追求傾向」が生じるとされ、これが集団思考の出現を促すとされています。
すなわち、集団凝集性が高いとメンバーは結束を乱すまいと発言を控えるようになり、それが有効な問題解決を妨げているとされています。
以上より、思考や発言が抑制されやすいのは、集団凝集性が高いときであるというのが集団思考概念であるので、選択肢③の内容は誤りであると言えます。
集団合議により問題を解く(集団問題解決)場合、単純な論理問題を集団に与えると、集団の遂行は平均的な個人の遂行を上回ります。
しかし、集団内の最良のメンバー(最も有能なメンバー)の遂行レベルには届かないとされており、このことをスタイナーは「プロセスの損失」と呼んでいます。
以上より、選択肢④は誤りと言えます。
この内容は「援助行動」に関する理論の設問であり、選択肢⑤の内容は「傍観者効果」についての記載となります。
援助が必要とされる事態に自分以外の他者が存在することを認知した結果、介入が抑制される現象を「傍観者効果」といいます。
ダーリーとラタネは、キティ・ジェノヴィーズ事件をきっかけに「傍観者効果」の存在を指摘しました。
彼らの主張によると、その場にいるのが自分だけであれば援助行動が行われる確率が高くなり、反対に周囲にいる人が多ければ多いほど援助行動は抑制されます。