先日、公認心理師資格試験の合格発表がありましたね。
本サイトのcontactやTwitterのDM等にて、多くの方からご連絡をいただいております。
とても返すことができる量ではありませんので、こちらでメッセージを書かせていただきます。
合格のご連絡をくださった皆さん、おめでとうございます。
資格を持つと、ある仕事に就きやすくなるなど便利な面が多いですよね(私にとって資格とは、そのくらいの価値です)。
これから心理支援職に入る方もいるでしょうし、今続けている仕事の中で心理支援の視点を加える、もしくはより磨いていくという方もおられるでしょう。
そして、多くの方にとって資格取得は節目ではあってもゴールではないはずです。
願わくば、多くの方が継続して心理学全般を学ぶ姿勢を持ち続けてもらえると良いなと思っています。
資格を取るという目的のためになら多くの方は学ぶのですが、その後、その研鑽を続けられるかといわれれば、どうやらそうでもなさそうだというのが私がこの世界を見てきての感想です。
ぜひ、人よりも多くのクライエントをみて、多くの書物を読み、クライエントが示す病理や症状、問題に対する理解を深めてもらえたらと思います。
カウンセラーの見立てや対応が未熟なために、しなくてよい苦労をしているクライエントをみるのは忍びないです。
毎日の努力による変化は感じにくいものですが、10年間それを続けると大きな差となって現れます。
連絡をくださった方の内、かなりの割合の方が「今後もサイトを見て勉強していきます」と言ってくださっており、そのことはとても有り難いことです。
皆さんの学びの意欲を刺激し続けるものを書いていこうと思っています、今は。
とりあえず第4回の解説を進めていきますね。
不合格のご連絡をくださった方、気持ちの整理も大変な中でのご連絡ありがとうございます。
来年度の受験をどうするかも含め、これから考えていく方も多いでしょう。
それぞれの事情がありますから、熟考の上、進む方向を決めてもらえたらと思います。
来年度がラストチャンスで、それに向けて頑張るという方もおられるでしょう。
学びの前提は「自らの未熟さの自覚」です。
これは、何も今回不合格だった方だけでなく、合格した方も同様ですね(もちろん、私も)。
人は「自分が未熟だ」という不全感を持つが故に学ぶのです(万能感を持っている人は「自分の未熟さ」を感じる場面を避けるので学ばない。言い換えれば、未熟さの自覚に伴う不穏感情を抱えられるだけの自我を持つことが学びの基本になる)。
よく「褒めて伸ばす」という褒めるという技術の万能性を疑わない人がおりますが、あれはウソとまで言いませんが、学びの過程のごく一部を切り取って拡大しすぎた考え方です(そもそも、技術は万能ではない)。
前提として「自分は未熟だ」という自覚がないと、学びの過程は発動しません。
今回、不合格だった方で来年度もチャレンジされる方は、何らかの形で今回の結果と向き合うことになるでしょう。
それは大変苦しい作業になるでしょう。
私も第1回を受験し、合否が出る前に当サイトで解説を書き始めましたから、自分が間違った問題の解説はなかなか苦しいものでした。
ですが、こうした結果と向き合う(=未熟さを自覚する)ことこそが、私は「学びの前提」であると思います。
多くの方に学びの過程が発動することを祈っております。
さて、私は明日からまた解説を続けていこうと思います。
これまでは「正解がわからない中での解説」でしたが、明日からは「安全地帯に居ながらの解説」になりますね。
あまりプレッシャーがないのも考えものですが、いい加減なことを書くと来年度の受験生に申し訳ないですから、緊張感をもって書こうと思います。
それではまた。
4度目の挑戦でお陰様で合格出来ました
色々学ぶことが出来感謝しか有りません
有り難うございました
難しい内容に頭を抱えながら少しずつ覚え
何とかクリアという状態です
落ち着いたら又学ばせて頂きます
有り難うございました
遊様。
初めまして。
たくさんの方が試験の結果をご報告されてる、とのことですが、私も合格を果たすことができました。
たまたまのご縁をいただき、本サイトの「過去問(特に事例問題)の解説」を幾度も繰り返すことで、心理師としてあるべき姿と求められる理想像を、肌感覚として落とし込み続けていくことができました。
今振り返ってみれば、試験勉強をしながらも、同時に心理師としての心構え・態度を学ぶ事となった、と考えております。
この初心をもち続け、また忘れないために、今後も本サイトにて引き続き学ばさせていただきます。
遊様には、感謝、申し上げます。
本当に、ありがとうございました。