健康日本21

どうしても定着しづらい項目の一つ「健康日本21」です。
何度も自分なりにまとめていますが、やはりわかりにくい。

【プリシード・プロシードモデル】

◎プログラムの計画立案、実施、評価の各段階で、健康に関する知識の提供のみならず、社会支援体制も含めた包括的な実践指針。
✔ プリシード:ニーズアセスメントの段階
✔ プロシード:健康増進計画の発展段階

◎「健康日本21」は、このモデルに基づいて作られています。

【基本的情報】

◎正式名称は「21世紀における国民健康づくり運動」

◎健康寿命の延伸などを実現するため、2000年に厚生省(厚生労働省)によって始められた国民健康づくり運動を指す。
◎2000年度から2012年度までは「健康日本21」が行われ、2013年から2022年までは「健康日本21(第2次)」が行われている。
◎2000年に厚生省事務次官通知等により策定され、その後健康増進法により、都道府県、市町村においても策定が要請されている。
◎9つの分野(食生活・栄養、身体活動・運動、休養・心の健康づくり、たばこ、アルコール、歯の健康、糖尿病、循環器病、がん)について、2010年をめどとする具体的な数値目標を設定した。
※ロコモティブシンドローム(運動機能の障害により、移動機能の低下をきたした状態)を認知している国民の割合を、平成34年度までに80%にしようとしている(現状50%いってないくらい)。
※現在25%であるCOPD(慢性閉塞性肺疾患:主に長期の喫煙によってもたらされる肺の炎症性疾患で、世界的な患者数は2億人、年間死亡者は300万人と推定)の認知率を、今後10年間に80%にするという目標が決められた。

【健康日本21の基本的目標】

①健康寿命の延伸と健康格差の縮小
※健康格差:健康寿命期間の「都道府県格差」を指す。
②生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底(NCDsの予防)
※NCDs=非感染性疾患(Non-Communicable Diseases)。循環器疾患・がん・糖尿病・慢性呼吸器疾患、COPD等がこれに該当する。
③社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上
④健康を支え、守るための社会環境の整備
⑤栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙および歯・口腔の健康に関する生活習慣および社会環境の改善。
※認知症が含まれていそうで含まれていません。
⑤については、Breslowの7つの健康生活習慣と似ている項目もありそうですね。
左が健康日本21の項目で、右がブレスローの健康生活習慣項目です。
 栄養・食生活:朝食を採る、間食しない
 身体活動・運動:定期的な運動、適正体重の維持
 休養:7~8時間の睡眠を確保
 飲酒:適度な飲酒に留める、飲酒しない
 喫煙:喫煙しない
 歯・口腔:(対応するものなし)

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