4M:事故や災害の原因分析や対策検討

産業・組織分野で知られる4Mですが、いざ聞かれると「何のMだったっけー」となってしまいます。

【事故要因としての4M】

①人:Man;心理的要因、技術的要因など
②機械・設備:Machine;設備の不具合
③環境:Media;情報に関する要因
④管理:Management;組織的管理要因、教育要因など

✔安全人間工学

特に人の要因については「ヒューマンエラー」と言われますね。
これを想定した技術システムは「安全人間工学」と呼ばれています。
フールプルーフ(意図しない使い方をしても大丈夫になっている)や、フェイルセーフ(故障時に安全なほうに傾く設定)等が有名ですね。
これらは臨床心理士資格試験で一度だけ出題されていますね(何年かは覚えていませんが、かなり前半)。

✔危機管理

一つの重大な事故の背景には、29の軽微な事故と300の異常があるとされており(ハインリッヒの法則)、事故の要因は細やかに見ていくことが重要ということでしょう。
柳田邦男は「マッハの恐怖」執筆のための取材をする中で、ブレーンストーミング的に関係の有無を考えず色んな要因を挙げてみたところ、一見無関係と思えるものが繋がっていたとされています。事故はそういうものなのでしょう。

【4Eについて】

そして、上記の4Mに対応させ、対策として4Eというのが定められています。
①教育・訓練:Education;業務を安全に実施するための教育や訓練によって対策
②技術:Engineering;安全性を向上させるための機器や設備の対策
③強化:Enforcement;業務の確実な実施を強化・徹底する
④模範・事例:Example;業務の模範を示し具体的な事例を提示する

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